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まちなか

みどり市ブランド|岡直三郎商店

みどり市ブランドの日本一しょうゆ

日本一しょうゆとみどり市ブランド認定証

喜氣如醸 ―ききかもすがごとし― 。

仏教哲学者の井上円了が大間々を訪れた際、岡直三郎商店の醤油づくりを見て書き残した言葉です。醤油づくりを通して、喜びや幸福が醸し出されてくる。岡直三郎商店の醤油づくりを象徴し、大切にされている言葉。

■みどり市ブランド■
みどり市ブランドは、2007年にはじまった地域ブランド。市内でつくられた食品・工芸品の中からオススメの30品をブランドとして認証しています。
このコーナーでは、認証品の製造者や生産者の方々が、普段どんな想いでものづくりに取り組んでいるか、皆様にご紹介します。

岡直三郎商店は、現在のみどり市大間々町の地で天明7年(1787年)、江戸時代中期に創業した老舗の醤油蔵です。

岡直三郎商店 大間々工場(外観)

岡直三郎商店 大間々工場の外観

岡直三郎商店 大間々工場(内観)

店内では醤油のほかに地域の土産品も販売

江戸時代、足尾銅山で採れた銅を運んだ「あかがね街道」。大間々はかつてこの街道の宿となり()、物資が集積する交通の要衝として栄えました。
このにぎわいに注目し、この地で醤油蔵を創業したのが、近江商人の初代・岡忠兵衛。はるか遠くの地で醤油づくりを志したのは、大間々には清らかな川が流れ、上州・群馬は小麦を豊富に栽培していたためといわれています。

宿はのちに大間々から桐原に移されました。

………

岡直三郎商店大間々工場では、無料の蔵見学も行っています。実際に醤油をつくっている蔵を見ながら、醤油の製造方法や種類に始まり、岡直三郎商店の歴史や同社の醤油づくりについて30分程度で案内してもらうことができ、大間々のまち歩きで人気の見学スポットです。

醤油蔵見学1

蔵見学を案内してくれる大間々工場の星野次男さん

醤油蔵見学2

製造方法や同社の歴史について紹介してくれます

創業以来、一貫してこだわっているのが木桶による醸造。大正時代につくられた8尺(約2.4m)・30石(5,400L)の木桶を今も大事に使っています。木桶の周りに付いているほこりのようなものは、桶に住みついた酵母菌。加熱した国産小麦と大豆でつくった麹を、塩水とともに木桶に入れ、酵母の力を借りて発酵熟成させて諸味(もろみ)をつくります。タンパク質は旨味成分のアミノ酸に、でんぷんはブドウ糖に分解しながら、少しずつ醤油のコクが生まれていきます。

醤油蔵の様子

木桶が並ぶ醤油蔵の内部

木桶の表面

木桶の表面に付いた酵母菌

酵母は屋根など蔵の至るところ住みついています。岡直三郎商店の醤油づくりはこの天然の酵母の力を借りて発酵させるために「天然醸造」といいます。

醤油蔵2階

醤油蔵内部の様子

梁に巣くう酵母菌

蔵の梁に住みついた酵母菌

機械化された醤油タンクでは3~6ヶ月ほどで醤油が出来上がるところを、岡直三郎商店では木桶を使って約1年間かけてじっくり醸造。時間をかけて熟成させた岡直三郎商店の醤油は、角が取れ、ほのかな甘みとまろやかなコクが感じられるのが特徴。
「日本一しょうゆ」の名に恥じない、昔ながらの製法で醤油づくりを行っています。

醤油を仕込んでいる木桶

醤油を仕込んでいる木桶

木桶の中の様子

小麦と大豆と塩水でつくる諸味(もろみ)

近江商人がルーツである岡直三郎商店が今も大切にしているのが「三方良し」の心。ボランティアガイドのみどり市観光ガイドの会によるまち歩きの案内では、同社が大切にする三方良しの心に関するエピソードも多数紹介しています。ぜひ現地でガイドから話を聞いてみてください。

醤油づくりを通じて、売り手や買い手だけでなく、周りの人も笑顔にする。そんな幸せな醤油づくりを守る老舗。

………

大間々工場に訪れた際は、ぜひ「醤油ソフトクリーム」もご賞味ください。まろやかな中に甘じょっぱい醤油のコクが広がり、クセになる味です。

醤油ソフトクリーム

醤油のコクが病みつきになる醤油ソフトクリーム

生揚げ醤油

火入れしていない生揚げ醤油(要冷蔵)

店内では、看板商品の日本一しょうゆの他にも、火入れしておらず香り高い生揚げ醤油や、大人気のタマゴかけ醤油、バルサミコ酢に醤油とハラペーニョを合わせたオリジナル調味料・SHOYUSCO(しょうゆすこ)といった商品も。
みどり市にお越しの際は、ぜひ岡直三郎商店にお立ち寄りください。

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